最近、仕事上でトラブルが多発しています。 大抵、取引先が不正を働いて、ごまかそうとするところから始まります。 契約を守らなかったり、払うべき金を払わなかったり、自分たちの落ち度をごまかすためにwebmasterの不祥事をでっち上げて非難してきたりいろいろです。
その手のトラブルの話を聞きかじった第3者が、昭和の価値観でwebmasterに説教するケースが増えてきたので、ここで状況を明確にしておきます。
『相手の気持ちを推し量る』のは、古き良き日本人が持っていた美徳だとwebmasterは考えます。 同時に現在のビジネスの場では、「ビジネスに感情論を持ち込むのは愚か者だ」と言われています。 この2つの考え方は両立しません。 ビジネスの現場で価値観が変わってしまっているのです。
ときどき同一人物が、「相手の気持を推し量って発言せよ」「ビジネスに感情論を持ち込むな」の両方を主張することがありますが、矛盾を指摘すると口ごもります。
安い金額で仕事を引き受けたら、次は同じ値段かもっと安い値段を要求されます。 値上げ交渉をしても、「もっと安く引き受けるところがあるから」と言われておしまいです。 いやむしろ、そこで終わってくれたほうがマシです。 「お前より安いところに発注したらまともな製品ができなかった。元はといえば値上げを要求したお前のせいだから、まともじゃない仕上がりの製品をただでまともに仕上げてくれ。」なんて言われることもあります。
イマドキの経営者は、契約書など守りません。 場合によっては、紙の契約書を交わすことを拒否したりします。 その時点で、トラブルに発展することは予想できます。 『紙の契約書を交わすことを望まない』=『悪いことをたくらんでいる』と考えてよいでしょう。
『証拠が残らなければ何をやっても良い』と考えている経営者は多いのですが、『証拠が残らない』は『自分だけに好都合になる』を意味するのではなく、『裁判になっても水掛け論で先に進まない』ことでしかありません。
残念ながら、イマドキのIT企業は9割が『不正行為を前提に営業している』状況です。
Webmsterが2015年7月から9ヶ月間常駐した国際的大企業でも、労働者派遣法、下請法、労働基準法を破り放題でした。 具体的には、2006年にマスコミで叩かれたキヤノンと同じ偽装請負を当然のようにしていましたし、ほかにもいろいろやっていました。 それでいて常駐する外注の人間に、『コンプライアンス教育のビデオ研修』を必須としているので、何かの悪い冗談のようでした。
Webmasterは『武士の情け』で、職場で見聞きした軽微な不正行為のほとんどについて黙っています。 記録は残してあるので、暴露しようと思えば何十件もの不正行為を暴露することもできます。 PE-BANK社のケースのように調子に乗ってwebmasterに損害を与え続けようとする会社には、黙っていた不正をバラすことにしています。 この文章を読んで寒気を感じた会社は、早めに謝罪と補償を申し出たほうがよいでしょう。
ここの文章を何かの冗談と勘違いしている人がいるようなので、もっと具体的に証拠を上げたほうがよいのかもしれないと考えているところです。
「仕事で敵を作ってもいいことない」という発言には同意します。 問題は、敵を作るのは私ではなく大メーカー側で、反撃しないとさらに困った状況になる点です。 イマドキの大メーカーは、私利私欲のために個人事業主を先制攻撃してきます。 こちらは『ふりかかる火の粉を払っている』だけなのに、『大メーカーが不正を働くことなどあるはずがない』という昭和の先入観で、被害者である個人事業主の方が悪者扱いされます。
さらに付け加えるならば、『攻撃してくる相手を無視して受け流しても、さらに一歩踏み込んで協力したとしてもいいことない』状況です。 どの行動を選択しても『いいことない』状況なので、世の中のためになる選択肢として、不正を働く会社を個人で糾弾しています。 昭和までは、不正を働いた人間は周囲に口止め料を払っていたものですが、逆に損害を与えておいて『不正をバラした』と怒っているのだから、わけがわかりません。
無視してもいいことなかった例です。 2011年頃某楽器メーカーがwebmasterのことを、自社のWEBサイトで先制攻撃してきました。 数年間放置しても状況は改善されなかったので、第13回1bit研究会の発表資料でネタにしました。
協力してもいいことなかった例です。 2015年7月から2016年3月までwebmsterは、匿名でネットにwebmasterの誹謗中傷を流していた某メーカーに常駐して仕事を手伝いましたが、そのメーカーはつけあがるだけでした。
この話を書いていて思い出したことがあるので、KORG社さんに公開メッセージを書きます。 山崎先生から何度も「KORG社からwebmasterに連絡が来たか?」ときかれましたが、2017年1月12日現在何の連絡も受け取っておりません。 私の連絡先は、連絡先に書いてあります。 本来、1bit研究会で名刺交換のチャンスは何度もあったのですが、なぜかKORG社さんの社員は一人の例外もなくwebmasterと視線を合わせようとしないので、名刺は交換しておりません。
イマドキの経営者は、人手不足を嘆いています。 ただ、彼らが口に出していない前提条件もあります。 全部を補って表現すると、「安くこき使える若手で、ブラック企業に努めても文句言わず、平均的社員よりずっと能力の高い人材が足りない」というのが、経営者の本音です。 そりゃあ、そんな人は珍しいでしょう。
Webmasterが平均的社員よりずっと能力が高いかどうかは、判断する人の価値観によりますが、「安くこき使える若手」ではないし、「ブラック企業に努めても文句を言わない人間」でもありません。
Webmasterは数年前に松戸のハローワークに行ってみました。 相談開始直後に「40歳以上の人にIT求人なんてありませんよ」とあっさり言われたので、それ以来行っていません。
確かに「相談員が親身に相談に乗ってくれる」ことを売りにしている転職斡旋会社が複数あって、ネットで大々的に広告を打っています。 10年位前から複数社に登録していますが、思い出したようにメールマガジンを送ってくる以外何もしません。 登録時の契約書をよく読むと、「相談員がつかないケースもあります」という内容がこっそり書いてあります。
また、多くの転職斡旋会社が『未公開求人が豊富』であることを宣伝しています。 『未公開求人』と聞くと、普通の人は特別待遇の求人が隠してあるように錯覚しますが、現実は違います。 年齢制限つきとか性別制限つきとか労働基準法に触れる求人をしたい会社が、求人している事自体を秘密にしているだけです。 嘘だと思うのなら、転職斡旋会社にIT求人を出してみればわかります。 営業さんが必ず「年齢制限はつけないのですか?」とたずねてきますから。
以前@typeというサイトを経由して、株式会社パソナテックというところからスカウトメッセージが届いたことがありました。 応答が遅れていたら数日後に催促のメッセージも届きました。 メールではなくて、WEBサイトにログインすると読めるメッセージです。 催促に返信したところ、ガン無視でした。 何のための催促メッセージだったのでしょうか。 転職斡旋会社なんてこんなものです。
ネット求人サイトには、ダミーの求人エントリーもあります。 @typeを経由して届いたオファーメッセージに応答したところ、名乗っていた求人会社ではなく株式会社富士誇という転職斡旋会社から返事が届いたことがあります。 「オファーを中継してやるから、株式会社富士誇に個人情報を渡せ」という内容でした。 @typeの「求人会社以外の第三者に個人情報を渡さない」という規約に違反していたので、@typeと株式会社富士誇の両方にその旨通知しましたが、曖昧に処理されました。
@typeというサイトからは、様々な求人メッセージが届きます。 IT求人のみの応募者として登録してあるのに、主に届くのはタクシー運転手、不動産の営業、ホテルでの接客の求人です。 毎週求人スカウトを送ってくるタクシー会社に、「貴社はどんなITシステムを組んで欲しいのか教えてくれ」と返信したら、2ヶ月間だけ求人スカウトが止まりました。
以前インテリジェンスという転職斡旋会社に登録していたことがありました。 相談の途中で担当者から連絡が途絶えたと思ったら、数カ月後別の社員から連絡が来ました。 「前任者が引き継ぎしないで転職してしまったので、放置状態でした。 再登録してください。」 とのことでした。 転職斡旋会社なんてこんなものです。
@type経由で株式会社フリーダムランドというところからスカウトメールが届きました。 「前職の給与を保証」と言っていたので、最後にフルタイムの会社員をしていた時の年俸を正直に書いたところ、「条件が合いません」と断られました。 転職業界なんてこんなものです。
@type経由でオファーやスカウトを送ってきた企業のうち、対象者の希望職種や希望年収をチェックしていなかった会社を、ここに晒します。
CareLessCorp.pdf@type経由にLoginするたびに“Your account has been hacked! You need to unlock.”というサブジェクトのメールが届きます。 多分、@typeのサーバーはクラックされています。
他人事だと思って、言いたい放題の人もいます。 犯人がこの人の知人で、かばっているのかもしれません。
残念ながら、状況は逆です。 『取引相手が90%の確率でこちらを裏切る』と最初から想定して、相手を追い詰める手段を保険のために複数用意しておいてようやく契約金額の80%位を回収できます。 性善説で取引した場合は、経験上回収できる金額が契約書に書いてある金額の50%を切ります。 オーディオ業界の実績は、回収率0%です。
2017年4月18日にYahooのニュースリンクから、典型的な昭和価値観を見つけたので報告します。
タイトル ネット上では面白発言より無難が吉、仕事が減るがそれです。
個人がネットに暴露情報を書いて仕事を干される危険を警告する記事です。 できれば、大企業が個人の評判を下げるために尾ひれをつけた暴露情報を流す先制攻撃や、プロバイダが勝手に個人のアカウントを使ってなりすまし暴言を書き散らかすことなどへの対策についても書いて欲しいところです。
あえてその話題を避けて書いているようにも見えますが。
2017年1月12日 初出
2019年3月8日 追記