OTOTEN2022へ行ってきました。

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説明

音響機器の展示会である『OTOTEN2022』へ行ってきました。 多分、webmasterが見聞きしたことは、評論家やマニアと全然違う情報だと思うので書いておきます。

Dolby Decoderの入手

最近DVDやBlu-RayのマルチチャンネルをデコードするDolby Decoderチップが手に入りません。 以前はDigikeyで売っていましたし、AliExpressではモジュール基板がありました。 でも、今では両方ありません。 その理由を聞いてきました。

Dolby Decoderチップの出荷先は、Dolby社がいちいちチェックしてどのメーカーに幾つ売ったか確認しているそうです。 そのため、自作派のための単品売りが無くなったとのことでした。

Dolby Decoderチップが欲しかったら、完成品を買って基板を改造するしかないそうです。

MQAの技術仕様

MQAについて技術的に解説した資料を、webmasterは見たことがありません。 論文も特許も存在するのかどうかさえ不明です。

今日、MQAのブースを訪問したところ、エンジニアは出払っていましたが後から教えていただけるそうです。

続報をお待ちください。

無酸素銅切削ボディーのウォークマン

Webmasterの特許にソニー㈱のエンジニアが、「優れているなら測定数値で根拠を示すべきだ」と難癖つけてきたことがあります。 今日、ソニー㈱のブースで無酸素銅切削ボディーのウォークマンをデモしていたので、説明員に確認したところ、ウォークマンが無酸素銅切削ボディーでもそれ以外の素材でも測定数値は変わらないそうです。 説明員は、「うちの会社失礼な人多いから」と言っていました。

出音の傾向

出音の傾向は3つに別れていました。

  1. 真空管アンプと電圧駆動ネットワークのスピーカーの組み合わせ
  2. D級アンプとアナログフィルターの組み合わせ
  3. D級アンプを米国特許US5617058Aで駆動しているもの

真空管アンプと電圧駆動ネットワークのスピーカーは、数十年前から変わらない仕組みですが、会場で一番マトモでした。

D級アンプとアナログフィルターの組み合わせは、高域に物足りなさがあります。 低音のパワー感は流石にD級アンプなのですが、中高域の倍音のバランスが悪いのでリアルさに足りません。

D級アンプと米国特許US5617058Aの組み合わせは、高域にノイズが乗ります。 山下達郎のヴォーカルにノイズが乗ったりしてイマイチでした。

独自技術を展開していそうな会社はありませんでした。 LSIを買ってきて並べた回路で音を出して満足しているレベルです。

Webmasterの特許方式に迫る技術はまだ出てきていないことを確認しました。 この程度の音を聞くのにシステムで100万円ほど支払っている人は、不幸ですね。 本人は満足しているのかもしれませんが。

掲載日

2022年6月11日 初出


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