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ご挨拶 2011年3月

2011年3月11日東日本を大地震と津波が襲いました。 命を落とされた方のご冥福を祈るとともに、被災された方へお見舞い申し上げます。

2011年3月末現在、東京電力管内は電力不足になり計画停電が続いております。 このようなタイミングで本ページのオーディオツールを公開することは、正直抵抗がありました。 オーディオという不要不急の趣味のために電力を消費することは、東京電力管内では勧められません。 しかし、被災地以外にも人は住んでおります。 東日本を援助してくださる西日本の方、あるいは日本を援助してくださる海外の方もいらっしゃいます。 そのような方々に、私が感謝の意を表することができるとすれば、このようなフリーソフトの公開がもっとも簡単な手段です。 東日本に対する救いの手への一つの感謝として、このフリーソフトの公開があると考えていただければありがたいです。

2011年3月末日 webmaster

開発終了のご挨拶 2023年3月

aplayexの開発は数年止まっていました。

Ubuntu Linux 20.04では、従来のファイルを用意してもデスクトップにXaplayのアイコンが表示されませんでした。 表示方法が分からなかったので、パッケージの更新を止めていました。 システムのAPIが変わったのにどこにもドキュメントが見つからないのは、オープンソース世界の『あるある』です。

Ubuntu Linux 22.04では、アイコン表示方法がわかりました。 ただ、ALSAのAPIやaplayのソースコードがアップデートされ、aplayexのメンテナンスが間に合わなくなってしまいました。 そこで、aplayexパッケージの更新を止め、alsaplayパッケージを新たにメンテナンスします。 一部コマンドを入れ替えましたが、ビットパーフェクト再生のアプリ公開を続けます。

説明

最新のLinuxからUSBオーディオを使用するには、一般にALSAというドライバを使用します。 このALSAを用いて再生するコマンドラインプログラムにaplayがあります。 aplayにはいろいろと制限があったので、拡張版のaplayexを作成しました。 また、aplay,aplayexを簡単なGUIから操作するために、Xaplayを作成しました。 その二つをここで公開します。

別ページで紹介した、特定のデバイス専用再生アプリもパッケージに含めました。

さらにパッケージバージョン1.3.0で、圧縮フォーマットをビットパーフェクトで再生するアプリも追加しました。 展開にはffmpegというライブラリを利用しています。

さらにパッケージバージョン1.5.0で、udaplayがDoP方式によるデルタシグマデータの再生に対応しました。

aplayex

aplayは、再生するデバイスが受け付けるフォーマットと、再生するファイルのデータフォーマットが一致している必要がありました。 例えば、デバイスが44.1/48kHzfs,24bit,little endian,2chだった場合、 再生できるファイルは44.1/48kHzfs,24bit,little endian,2chに限られます。 この例では、以下のフォーマットは形式違いとなって再生することができません。

aplayexは、フォーマット違いのうちビット長とエンディアンの違いを変換して、再生できるようにするコマンドです。 サンプリング周波数と、チャネル数の違いは、変換しません。 先の例で言うと、16bit,little endianと24bit,big endianを再生できるようにします。

aplayには、録音機能もありました。 aplayexは、aplayの録音機能も引き継ぎながら、再生時と同様のフォーマット変換をできるように設計してあります。 ただ、録音機能の試験はほとんど行っていないので、不具合のある可能性が高いです。

Xaplay

aplay,aplayexおよびudaplayは、端末からキーボードでコマンドを入力して使用します。 ウィンドウのGUI操作に慣れた方には、不便な方式だと思います。 そこで、aplay,aplayex,udaplay,alsaplayをGUIから操作できるように簡単なフロントエンドGUIを作成しました。 それが、Xaplayです。

インストール方法

すでにaplayexを単体で試用されている方へ

aplayexの試験にご協力いただき、ありがとうございます。 このパッケージをインストールする前に、試用している古いaplayexを削除してください。

すでに以前のaplayexパッケージをインストールした方へ

全員共通のインストール方法をみてインストールしてください。 古いパッケージは、自動的に消されます。 またインストール時には、念のためXaplayなどを終了しておいてください。

全員共通のインストール方法

Ubuntu Linux用にパッケージを作成しました。 32bit/64bitのどちらか自分のOSと合う方を選んで、後にあるリンクからコピーしてください。

その後、端末から以下のコマンドを入力します。

32bit版
sudo dpkg -i aplayex_1.5.0_i386.deb
64bit版
sudo dpkg -i aplayex_1.5.0_amd64.deb

端末からコマンドを入力する代わりに、ファイルブラウザの中に表示されたdebファイルをダブルクリックしてもいけるかもしれません。

Ubuntu以外のLinuxでも、debパッケージをバラして中のファイルを適切なディレクトリに配置すれば、動作する場合もあります。

使用方法

パッケージをインストールすると、Unity3DのDashメニュー『インストール済み』の中にXaplayがあらわれます。 まず、Xaplayを起動してください。

次にXaplayの上部にあるデバイス名のコンボボックスを選択し、再生に使用したいデバイスを選択してください。

さらに上部のコマンド設定名のコンボボックスを選択し、再生に使用したいコマンドを選択してください。

以上で再生の準備は終わりました。 再生したい音声ファイル(一度に複数でも可)をXaplayのウィンドウにドラッグ&ドロップします。

aplayexとbit perfect

aplayex,Xaplayを作成したそもそもの動機は、bit perfect再生をもっと手軽に楽しみたいというものでした。 基本的に、aplayex,Xaplayでの再生は、bit perfectになっています。 ただし、例外もあります。

ライセンス

aplayexのライセンスは、GPLです。ソースコードをaplayexソースコードのリンクに置きます。

Xaplay,udaplay , alsaplayのライセンスは、再配布、利用に限り無料かつ自由とします。

alsaplayは、内部でffmpegのライブラリとダイナミックリンクしています。 ffmpegのうち、LGPL Ver.2.1で配布されている部分を使用しています。

バージョンアップしたところ

バージョン1.5.0から1.6.0で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.4.1から1.5.0で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.4.0から1.4.1で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.3.2から1.4.0で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.3.1から1.3.2で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.3.0から1.3.1で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.2.0から1.3.0で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.1.0から1.2.0で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.0.0から1.1.0で変更になった箇所を明記します。

バージョン1.3.2に関するご注意

バージョン1.3.2については、いくつか注意事項があります。

デバッグ時間を十分に確保できなかったので、大きなバグが残っているかもしれません。

音声の転送タイミングを大幅に変更したので、聴取環境によっては音質が変わるかもしれません。

以上を考慮して、バージョン1.2.0の公開も平行して続けます。

既知のバグ

Xaplayの『開く』メニューから、一部のファイルが開けません。

Xaplayで、半角ダブルクォートを含んでいるファイルの再生に問題があります。

Ver 1.4.1以降で有効な裏技

udaplayとalsaplayには、EUID==0で実行されると、自発的にプロセスの優先度を上げる機能がつきました。sudo で実行するか、udaplayとalsaplayファイルにSUIDビットをつけると試すことができます。

インストール時にSUIDビットを設定していない理由は、ユーザの立場で考えて付けてほしくないだろうと思ったからです。udaplayとalsaplayはソースコードを公開しておらず、バイナリのみ配布しています。私だったら、中身が保証されていないコマンドにSUIDビットが付いている場合、危険を感じます。

デルタシグマ再生の制限

デルタシグマファイルの再生時には、いくつかの注意点があります。

中田式D/A変換の対応

2016年6月22日の『第13回1ビット研究会』にて、『中田式D/A変換』について理論と実装を発表しました。 この方式を試せるハードウェアは、Webmasterの手元に自作機器として何台かあります。 中にはインターネットの通販サイトDIYINHKのハードウェアを利用したものがあり、これならば自作オーディオになれた人の手で簡単に再現できます。 そこでWebmasterの手元にある試験プログラムもパッケージに含めることにしました。 使い方にはいろいろ制限があるので、 別ページ を作って説明します。

プログラム

対応OSファイルサイズバージョン日付
Ubuntu Linux 64bitパッケージ aplayex_1.6.0_amd64.deb2,435,476 Byte1.6.02016年8月31日
Ubuntu Linux 32bitパッケージ aplayex_1.6.0_i386.deb2,341,172 Byte1.6.02016年8月31日
Ubuntu Linux 64bitパッケージ aplayex_1.4.1_amd64.deb9,782,234 Byte1.4.12013年5月29日
Ubuntu Linux 32bitパッケージ aplayex_1.4.1_i386.deb8,562,706 Byte1.4.12013年5月29日
Ubuntu Linux 32bitパッケージ aplayex_1.2.0_i386.deb71,734 Byte1.2.02011年9月4日
Ubuntu Linux 64bitパッケージ aplayex_1.2.0_amd64.deb77,316 Byte1.2.02011年9月4日


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