以前 aplayex というパッケージで配布していたものの延長です。 収録コマンドを入れ替えて、バージョンアップして、Ubuntu 22.04対応にしました。
Raspberry Pi対応のパッケージも用意しました。 Raspberry Pi 3BをPi-Topに入れたものでは、CDをリッピングしたデータをUSB DACで再生するときに音が途切れることがありました。 Raspberry Pi 4B 2GBにDebianを入れたものでは、USB DACへ普通に再生できました。 Amanero Combo384へは、11.2MHzのDSDIFFもネイティブ伝送できています。 dopplayでは音切れが発生します。 RATOCのREX-KEB02iPへは、alsaplay, dsplayで11.2MHzのDoP伝送も成功しました。
収録コマンドは以下です。
ファイルの代わりにディレクトリをドラッグ&ドロップすると、そのディレクトリの直下の音声ファイルを再生するようにしました。 共有フォルダをマウントした場合は、ディレクトリの下を正しくアクセスできません。
再生コマンドが対応していないファイル名を指定すると、スキップして対応しているファイルのみ再生するようになりました。
Xaplayはaplayexパッケージに入っていたもののバージョンアップ版です。 以前はGTK2ライブラリを使用していましたが、最新版はGTK3を使用します。
コンボボックスから再生デバイスと再生アプリを選択し、Xaplayに音声ファイルをドラッグ&ドロップすると再生します。
alsaplayは、webmasterが2024年現在Linuxでの音声再生に使用しているアプリケーションです。 デバイス名とファイル名を指定すると、再生します。 ファイル名は一度に複数指定できます。
PCM以外⊿ΣファイルのうちDSDIFFとWSDフォーマットを再生できます。 alsaplayは圧縮PCMを再生するために、LGPLライセンスのffmpegライブラリを利用しています。 そのため、アプリケーションのリバースエンジニアリングを許可しなければなりません。 DSFファイルフォーマットの資料を手に入れた時に結んだ守秘義務契約により、alsaplayを配布するときDSF関係の機能を切り離さなければなりません。
再生デバイスを指定しないと、ALSAに登録されているデバイスの末尾を使おうとします。 Linux起動後にUSB DACを接続した場合、たいてい末尾のデバイスになります。
オプション機能として、入力のPCMを352.8kHzfsにオーバーサンプリングして再生することができます。
dopplayは、webmasterが特許技術のPDMアンプ用に作ったコマンドです。 初期のPDMアンプはPCMを再生できなかったので、PCMをソフトウェアで⊿Σに変換して再生していました。 PCMを⊿Σに変換する前に入力のPCMを352.8kHzfsにオーバーサンプリングしています。 オーバーサンプリングのためにCPUパワーを必要とするので、Intel Core i3の3GHzくらいが必要になります。
使い方はalsaplayとほぼ同じです。
対応入力フォーマットもalsaplayと同じです。
再生デバイスを指定しないと、USB DACのうち、XMOSかAmanero Combo 384を使おうとします。
dsplayは、DSFファイル再生用のコマンドです。 alsaplayからFFMPEGを切り離して、DSFファイルの再生機能を入れました。
再生できる音声ファイルが違うだけで、操作はalsaplayと同じです。
Ubuntu Linux 22.04用にパッケージを作成しました。 後にあるリンクからコピーしてください。
その後、端末から以下のコマンドを入力します。
sudo dpkg -i alsaplay_1.5.0_amd64.deb
端末からコマンドを入力する代わりに、ファイルブラウザの中に表示されたdebファイルをダブルクリックしてもいけるかもしれません。
Ubuntu以外のLinuxでも、debパッケージをバラして中のファイルを適切なディレクトリに配置すれば、動作する場合もあります。
パッケージをインストールすると、Gnomeのメニューの中にXaplayがあらわれます。 まず、Xaplayを起動してください。
次にXaplayの上部にあるデバイス名のコンボボックスを選択し、再生に使用したいデバイスを選択してください。
さらに上部のコマンド設定名のコンボボックスを選択し、再生に使用したいコマンドを選択してください。
以上で再生の準備は終わりました。 再生したい音声ファイル(一度に複数でも可)をXaplayのウィンドウにドラッグ&ドロップします。
Xaplay,alsaplay,dopplay,dsplayのライセンスは、再配布、利用に限り無料かつ自由とします。
alsaplay,dopplayは、内部でffmpegのライブラリとダイナミックリンクしています。 ffmpegのうち、LGPL Ver.2.1で配布されている部分を使用しています。
対応OS | ファイル | サイズ | バージョン | 日付 |
---|---|---|---|---|
Ubuntu Linux 64bit | パッケージ alsaplay_1.5.0_amd64.deb | 2,408,820 Byte | 1.5.0 | 2024年8月23日 |
Raspbian bullseye | debパッケージ alsaplay_1.5.0_armhf.deb | 2,127,304 Byte | 1.5.0 | 2024年10月2日 |
Pi-Top[3] | debパッケージ alsaplay_1.3.0_armhf.deb | 2,119,272 Byte | 1.3.0 | 2023年9月20日 |