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20kHzオーバーの周波数は
人間に聴こえるのか?
この話をすると半分の人には信じてもらえないが「中田は体調の良い時に20kHzのサイン波が聴こえることもある」
静かな場所で8時間睡眠した直後には聞こえるが、その後CDアルバム1枚分を聴くと、20kHzは聞こえなくなる
擬音で表現すると、20kHzのサイン波は「キシキシキシ」という不快な音
- なぜ普通の人に聴こえる音域の擬音で表現できるのかは不思議
高域が聴こえると良いことより悪いことのほうが多い
- 屋外は10kHzオーバーの不快な音源が多い
- 民家の庭においてある猫よけと思われる機械
- デパートの入口付近から出ているモスキートノイズ
- 自動車の渋滞や交差点の信号待ちを検知するため、幹線道路上空に設置してある音波センサー
- いろんな音源がノイズまみれに聞こえる
- 短波帯のSSB無線を受信しても、耳フィルターがうまく働かず聞き取れない
- 歯の間に空気を通すしゃべり方をする人の発話がノイズまみれに聞こえて、何度も聞き返してしまう
CDが開発された直後に、次のような海外の研究結果を紹介する記事が朝日新聞に載った
「バイオリンの録音を加工して人間に聞かせると、20kHzオーバーの3次、5次高調波の有無を認識している」
続報を知りたいのだが、情報源にたどり着けないので放置している
ハイレゾを大々的な売り文句にしている日本の某オーディオメーカーも、製品カタログを見ると『リスナーに20kHzオーバーが聞こえているかどうか』について非常に歯切れの悪い表現をしている
- 例えば、アーティストにハイレゾ・オーディオを渡して『禁断の100kHz』を聴かせたとキャッチコピーがあったが、なぜ『禁断』なのか表現していない
- 好意的に解釈すれば『今まで再生できなかった音域を聴かせたことを強調する比喩表現』ともとれる
- 実はハイレゾ再生のためにLPFの特性を妥協して、D級アンプのPWM周波数を十分に減衰できていないので『禁断』とよんだのかも?