最初のページ 戻る 次へ 最後のページ 目次 図
SONYがディジタルウォークマンの商品化で乗り遅れた件についての考察(2/2)
中田は上記の論理に対して大いに疑問に思う(の続き)
- SONYのサイロ・エフェクトは、盛田氏が引退する直前も収益が持ち直した今も全盛だと思う
- その理由に気づいているけど、一応秘密保持義務を守っておこう
- だいたい、サイロ・エフェクトなんて多かれ少なかれどこの組織にもある。局所最適化と全体最適化が矛盾する場合もあるなんて、エンジニアにとって常識。
- 意図的に社内を分断して成功した経営もある。バンダイとか。
- タカタのエアバッグ問題の原因は、企業利益の最大化戦略の方針を間違えて、リコールを遅らせたことと考える
- リコールするか、しないかの判断をすべき最初のタイミングで、必ず経営が傾くリコールを避け、万に一つシラを切り通せるチャンスにかけたのかも
- 最悪の事態を想定して最善手を打つMiniMax戦略をとらずに、(想定される出費金額×確率)で計算した損害期待値を最小化する行動をとったとも言える
- 東芝問題は、最近日本の経営者の9割が毒されている『企業の将来より取締役個人の利益を優先する』考え方の問題
- その原因はいくつかある
- 最近流行りの『物言う株主』は、企業の事業存続そっちのけで単年度利益と配当を要求するから会社の将来を考えられない
- 会社の将来より自己の利益を優先する人材を、取締役に出世させるようなシステムを作り上げた歴代の役員と人事の問題(東芝やオリンパス、三菱自動車とか)
- 取締役の判断ミスによる売上減少を、部下の責任に転嫁できる日本文化の問題
- 責任者が明らかな判断ミスをしていても、言い訳が上手ければ責任追及されない日本文化の問題
- マイクロソフトについて、創業直後から今まで一ユーザーとして見てきたけれど、クリエイティブな組織になったことは一度もない 商売がうまくて、売上額の大きい会社ではあったけれど
- SONYは1970年代までは確かにクリエイティブだった 「SONYの公式『小型化=高性能化』」、「カッパブックサイズの新製品」とか言っていた頃の話
- 今は『クリエイティビティ』が何か理解していないものだから、ミノルタからαシリーズを引き継いだ時に新宿にあったギャラリーを閉じちゃった...『趣味のフォトグラフで上達する手段は相互に作品を見せ合うこと』を理解していないと思われる
- 真面目にフォトグラフ文化をサポートするのではなく、小手先のマーケティング・テクニックで製品を一時的かつ大量にさばければいいと考えている...その先に何が待っているのか、想像する気がないのか、想像力に欠けるのか?