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シミュレーション結果を評価する2
考察
シミュレーション結果と現象を結びつける
- シミュレーション結果1は、4方式に大きな違いが出なかった。聴感上の差異を説明できていない
- シミュレーション計算方式を決める際は自画自賛にならないよう、他方式のシミュレーションを実施する時にも最大限の精度が出るように計算を工夫した。理論的な上限値と表現しても良い。各実装は、シミュレーションほどの精度が出ていない可能性がある。
- 例えばBurr Brown方式でCDDAをオーバー・サンプリングする場合、シミュレーションで採用した階段波形入力だとS/N比85dBだが、8サンプルに1回だけ入力データを入れた場合S/N比73dBに落ちる。
- 本方式を評価するときは、実装とシミュレーションの計算を一致させた。
- D/A変換は8xオーバー・サンプリングのみならず、その後の変調と出力方式でも誤差が発生する可能性があるが、今回その部分は評価しなかった。
- 出力精度が計算途中の精度を超えられないのは当たり前だが、8xオーバー・サンプリングやその後のPWMでも、(計算方式で決まる上限精度-6dB)程度の精度が確保できていることが判明した。
- PWM変調方式変更で65段階を129段階にしても、S/N比改善効果が4dB程度だったのは、すでにノイズ・シェーピングでS/N比改善していたためと考えられる。