初期のCDは低レベル

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説明

Webmasterがいろいろな場所で言ってきた「初期のCDは録音レベルが低い」という話の証拠を示します。

具体例

初期に発売されたCDの例として、荒井由美のMISSLIMをとりあげます。 4曲めの『海を見ていた午後』をAudacityに取り込んでスクリーンショットを取ってみました。

画面1 Audacityの画面

最大振幅は-14dBです。 Webmasterの手で2.8MHzfsにΔ∑変調すると、可聴帯域にノイズが乗ります。

低レベルだったことの説明

Webmasterは、ソニー㈱に就職した1989年にこの問題について聞いてまわったのですが、だれも答えられませんでした。 ここでは、webmasterが考えた仮説を書きます。

CD黎明期のマスタリング調整卓には、PEAKメーターではなくてVUメーターを採用したものが残っていたことです。 賢明な読者諸君はご存知だと思いますが、VUメーターは磁力で針を駆動する方式ですので、慣性があり応答がにぶいです。 VUメーターの見かけで0dBまで行かなくても、PEAKが0dBを超えている可能性がありました。

当時のデジタルオーディオマスタリングでは、「0dBは絶対に超えてはいけない」という強迫観念がありました。 そこで、VUメーターの鈍さを考慮して「-10dB上限でマスタリングする」などといった不文律ができたものと想像されます。

中にはPEAKメーターで見張っているのに、「-20dBを上限とする」などというおかしなルールを自分たちに課した人たちもいました。

その後、VUメーターがなくなってからは、0dBギリギリまで調整するマスタリングとなりました。

掲載日

2021年6月22日 初出

2021年6月23日 追記


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