Webmasterは、仕事の都合上家庭内に複数のパソコンを持っています。 2005年頃、複数のパソコンに侵入者がありました。 一報はWEBのトップページで行いましたが、その後判明したこともあるのでここにまとめます。
当時は、SECOMのセキュリティを契約している実家に住んでいました。 SECOMの機械が正しく働いていた限り、物理的な侵入者はまず考えられません。
家庭内のLAN構成は以下のようになっていました。
クライアント・パソコン内のファイルが勝手に書き換えられていたのに気づきました。 その他Linuxの/var/log/の下のログファイルもいくつかいじった形跡がありました。
当時仕事のために、パソコンでプログラムのソースコードを書いていました。 コンパイルして数分間テストした後、再度ソースコードをいじろうとすると、コンパイル前にセーブしたコードと異なるコードになっています。 試しにmakeしてみると、数分前にコンパイル成功したはずのコードが今度はコンパイルエラーになります。 RCSでバージョン管理していたのですが、RCSにチェックインしたファイルも同様にいじられていました。 本来のコードは、RCSの履歴にも残っていません。
汚染の疑いのあるパソコン全部を一旦切り離したあとで、LAN内の全パソコンのOSを再インストールしました。 それでも、また侵入があります。
再侵入口の一つとして、Windows Vistaをインストールした直後のパソコンに勝手にrootkitがインストールされていることに気づきました。
上記手順を何回繰り返しても、毎回異なるディレクトリにrootkitがインストールされます。 Rootkitが入るディレクトリが毎回異なるということは、侵入手引のプログラムが最初にインストールされた後、侵入者がマニュアルでrootkitをインストールしていたと予想されます。
Vistaパソコンがどのサイトと通信しているのか、第3ルーターで調べようと思ったのですが、Windowsパソコンは起動時にakamaiとかwebmasterの知らないドメインにたくさんアクセスしていたので、どれが侵入口かわかりません。
以上の経緯を自分のWEBサイトで簡潔に説明しました。 パソコンセキュリティの会社から連絡が来ることを想定して、マザーボードとCD-ROMを保存して置いたのですが、未だに1件も問い合わせがないところを見ると、日常茶飯事の出来事なのでしょう。
さすがに事件から10年以上が経過して、もう問い合わせが来ることも無いと思います。 CD-ROMをHDDにバックアップして全部捨てようと思ったら、マザーボードの箱の中に入れておいたCD-ROMが見つかりません。 マザーボードの箱もその外側のコンテナも数年ぶりに開けたもので、前回はCD-ROMがあったことを確認しています。 留守宅に物理的に侵入した者に持って行かれたようですね。
CD-ROMは、マザーボードに添付されていたものではなく、購入したショップがオーサリングしたものです。 ショップの店員は、「メーカー添付のデバイスドライバにバグがあって、最悪の場合マザーボードが壊れるので、こちらのCD-ROMを必ず使ってください」と言っていました。 色素を使ったCD-Rメディアではなく、アルミ板にプレスしたものでした。 レーベルには何も印刷してありません。
マザーボードの箱と購入時のレシートを写真で表示します。
このショップは、経営母体が何回も変わって、今では存在しません。 アロシステムの流れをくむ経営のショップは、秋葉原にあります。
2017年5月7日にその系列のショップで、webmasterはHDDを購入しました。 会計のレジにいた店員が、「自分もつきまといのメンバーだよ」とカミングアウトしていました。 やっぱり。
2017年5月7日 初出