コラム KODAKにもの申す

本CD-ROMでは、 1999年4月以降の撮影に KODAK のカラーポジフィルム KL を使用しています。 このフィルムの性能(色調、粒状性、感度)には満足していますが、 KODAK の商売には納得がいかないことが多いので、この機会に書いてしまいます。

1999年12月に関東のコダクローム現像施設を閉めて 大阪での現像に切り替えたこと

タイトルの通りです。この結果、横浜でコダクロームの現像を出すと、 受け取るまでに1週間程度かかるようになってしまいました。 しかも、現像処理は土日はお休みになってしまいます。 日曜日の朝にフィルムを出すと、 その日の夕方には写真を受け取れるフジカラーを見習ってもらいたいです。 KODAK に文句を言ったら、 「関東では某プロラボがコダクロームの現像をしている。」という答が返ってきました。 利用しようと思ったら、山手線の内側で平日の昼間しか営業していないではないですか。 神奈川県で働くサラリーマンには、利用できません。

カラーネガフィルムエクターとエクター仕上げの印画紙を生産中止にしたこと

エクターネガフィルムは競合他社にない発色のネガカラーで、 ネガで派手な色使いをしたいときによく使っていました。 また、 KODAK の標準印画紙は他社と比べてコントラストが強く色が薄い傾向がありますが、 エクター仕上げを指定すると他社に劣らないプリントが仕上がってきました。 ところが、KODAK はこの二つのサービスを止めてしまったのです。 せっかく他社より優れた商品を用意していたのに、何故止めてしまうのでしょうか。 ちなみに、KODAK 社員に質問したところ、 「エクターの代わりにはロイヤルゴールド、 エクター仕上げの代わりにはロイヤルペーパー印画紙がある。」 と言う答が返ってきました。 この答で納得できるかどうかは、実際に両者を使い比べたことのある人には明白です。

日本の研究所を突然閉鎖したこと

米国の景気が悪いから、日本の研究所を閉鎖するなんて、 江戸の仇を長崎で討つようなものです。 おかげで大学の同じ研究室を出た後輩が、就職後一年で失業者になってしまいました。

結論

なにも、愚痴を聞いてもらいたくてここにこんなことを書いているわけではありません。 直接KODAKに文句を言ったことも何回もありますが、 改善の気配がないので、あえて再度言わせてもらいます。
KODAK は、米国の政治家を利用して、 「日本のフィルム市場は閉鎖的だ。」などと文句を言う前に、 もっと企業努力すべきです。