fedora 12 は、最新(2010年2月現在)のLinuxディストリビューションの一つです。 xplns は、アストロアーツ社のWEBサイトで配布されているLinux向けのプラネタリウムソフトです。 xplns が公開されてから年月が経過したので、最新のLinuxでは環境が変わってしまい、 無変更で動作させることができなくなってしまいました。 この xplns を fedora 12 i386 32bitバージョンで動作させたので、 その手順をここに書きます。
手順は、以下になります。
xplns 本体と関係するデータ合わせて四つのrpmを入手し、インストールします. このとき、libXp.so モジュールが足りないと言われます。 先にlibXpをインストールします。
#yum install libXp #rpm -Uvh xplns*rpm |
xplnsは、EUCコードを前提に作成されています。 起動時に言語を指定します。
$xplns --lang=ja_JP.eucJP |
この作業が一番やっかいです。 私自身、X11のフォントについての知識は少ない方なので、いろいろ試行錯誤しました。 もしかしたら不要な作業を行っているかもしれませんが、 最終的にxplns が動く所までは持っていけます。
jisksp16-1990-fonts-0.983-5.fc12 xorg-x11-fonts-misc-7-2-9.fc12 |
固定サイズのビットマップフォントはインストールできましたが、 xplnsが期待している14ドットなどのフォントがそろっていません。 フォント指定を16ドットに変更しました。
ご覧のように xplns が表示できました。 xplns の一部メニューやツールバーが消えているのは、 スクリーンショットのダイアログが消えてから再描画が間に合わなかった部分です。
念のため、私が使用している 設定ファイルを圧縮して添付しておきます。 参考にしてください。
Ubuntu 9.10 日本語版では、作業はもっと簡単です。
Ubuntu そのままでは rpm パッケージを展開できないので、 なんらかの方法で、ファイルを取り出して本来の位置に展開してください。
$sudo locale-gen ja_JP.EUC-JP |
上記を一度だけ実行した後で、以下のコマンドを使用します。
$xplns --lang=ja_JP.EUC-JP |
ロケールを表す文字列が fedora 12 と若干異なるので注意してください。
xplns を動作させるため、上記以外にも試行錯誤してきました。 その途中でUTF-8ロケールも試してみたのですが、以下に示す二つの問題がありました。
UTF-8 ロケールで xplns を使用するのは、お勧めできません。
2010年2月1日 初出