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署名記事に関する
CQ出版社と中田の温度差
中田は、書店で購入できる技術雑誌に実名で署名記事を書くという行為を、学術論文の記述に匹敵することと認識している
中身の技術内容を署名者が担保しているつもり
実際には、記事の仕上がりが筆者の意図しないものになることがある
例えば、トラ技2013年12月号のオーディオ特集に書いた『ネットワーク・ジュークボックス』の記事にて
編集さんが追加したイラストのキャプションに『カチャカチャとプラモデル感覚で作る「ネットワーク・JukeBox」』と書かれた
40年前に、地元で複数模型店のプラモデル草コンテストに入賞した中田の経験から言わせてもらえば、『このキャプションはプラモデルを過小評価して』いる。
世の中のプラモデルに対する先入観は過小評価が当たり前らしいが、プラモデルは同じ製品を同じ中級者が複数回組み立てても、毎回異なる仕上がりになるような厳しい世界。1/24レーシングカーの通信アンテナを真鍮線で巻いてみたり、塗色を調合したり、数々の職人芸と創意工夫を必要とする。
ついでに書くと、パソコンの組み立てを『自作』とか『プラモデル感覚』とか書くのも違和感がある。中田の意識では、
『パソコンの自作』=『半導体DIPパッケージをプリント基板にハンダ付け(Apple ][コンパチ機を思い出す)』
なので、
『今のパソコンの組み立て』=『組み立て家具感覚』
の方が近いと思う。
こんなことを書くと、組み立て家具コンテストに入賞した人からクレームが来るかも?
話を戻すと、最近CQ出版社で一部の不心得編集者が本名を隠したペンネームのライターを大量投入して、無断引用しまくりで技術内容の薄い雑誌特集記事を作っていることに、中田は大いに不満を持っている。もちろんCQ出版社のエライさんには説明済み。
- 一例を上げると
- インターフェース 2015 年 9月号で P.95 の記事内容は、 2015年3月号 P.107 の記事に酷似しており、図は明らかに3月号から流用しているが、参考文献として3月号の記事が取り上げられていない。
- インターフェース編集長も「図だけなら無断引用してかまわない」と判断したそうだが、今度会ったら「読者でもインターフェース誌から図だけを無断引用することはかまわないのか?」とたずねてみるつもり。
- では、中田が『こうあるべき』と考える記事の具体例は?
- トラ技2016年6月号のラズベリーパイ3紹介記事がそう。編集さんと密にコミュニケーションをとって、対象読者である現役技術者の参考になるネタをびっしり詰め込んだつもり。特集の中でここだけマニアック過ぎて浮いているような気もするけど(苦笑)。雑誌の発行タイミングの都合上、ラズベリーパイ3紹介記事としては後発情報になることがわかっていたので、他誌には書けない独自の切り口をあえて求めた。