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結論
CDに格納されているPCM音源(44.1kHzfs、16bitサンプル)の再生品質向上を目的として、以下の仕組みを実装した
- PCMのオーバー・サンプリングにおいて、従来LSIの内部回路で行っていたFIR計算をパーソナル・コンピューター上で動作するソフトウェア処理に置き換えて計算精度向上を図った
- オーバー・サンプリングしたPCMを、ソフトウェアでPWM変調する仕組
- PWM変調データをUSB経由で受け取り、電力増幅する増幅回路
本方式の改良点は、PCMオーバー・サンプリング計算の精度向上である
CDDAの再生品質は聴感上向上したが、シミュレーションによる数値評価の結果は6dB未満の小さな差異しか認められなかった
入力ビット長が長くなると、各方式において内部処理の演算精度が出力精度に影響することを確認できた
今回のPWM変調は、ハードウェアの制限より十分な変換精度が得られていない 改良されたPCMオーバー・サンプリングの出力精度を活かしきれていない